近況インタビュー

オトウラアオイOFFICIAL SITE

2024/10/19 15:00

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「愛おしい」と思いました
 
------近況報告からお伺いできればと思います。

オトウラアオイ(以下:アオイ):ツアー4本目の長崎公演が終わりました。


------お客さんの反応はどうでした?

アオイ:初めましてだったので、最初は「この人どんな感じなんだろう?」と様子を見られているような感覚はありました(笑)。当然ですよね。ただ、STUDIO DO!さんって、バーカン(バーカウンター)と会場が区切られているようなつくりなので、外で休憩とかもできる環境だったんですけど、最初から見てくれている方々もいましたし、僕の出番が始まってから中の方に走って戻ってきてくれるお客さんもいました。
バーカンのところにモニターがあるので、中の様子とか音は聞けるんですけど、そこで時間を過ごさずに見に来てくれたってことなので、すっごく染みました…。ありがてぇって。


------(笑)それはうれしいですよね。直接見たいと思わせる力があったってことだと思います。

アオイ:きっとその気持ちだけじゃないとは思いますけど、どんな理由であれ見てくれたからうれしい。
それに、前の方の空間って空きがちじゃないですか?「詰めてほしいな」って言ったら少しずつ前に来てくれたり、「声出してー」とか「手上げてー」って煽ったときもやってくれたし。そういうときじゃなくても、体を揺らしながら聴いたり、笑顔で腕を振り回しながら聴いてくれる子もいて「愛おしい」と思いましたね(笑)。


------反応があるとそういった気持ちになりますよね。うれしいって言葉は
(インタビュー以外で)以前お話した際も聞いたような気がしますが、「愛おしい」っていうのは初めて思われたんじゃないですか?以前より気持ちに余裕が出てきているような気もします。

アオイ:余裕は…相変わらずないですよ。でも、初めてライブをした時に比べたら、その時よりは落ち着いている部分もあるかもしれないです。
…思い返してみたら、長崎のその前のINSAでやったときも、僕を見に来たわけじゃない女の子が、初めて聞く曲なのに慣れない振りも一生懸命やってくれてる感じがして「愛おしい」って思いましたね。うん、多分その時が初めてかも。ステージに立って、お客さんを愛おしいって思ったのは。


------そんな人たちがファンになってくれたらもっと愛おしくなるのでは

アオイ:それは間違いないです(笑)。あとね、共演者の木曜軍人さんも、pepper tuneさんも皆さん良い人でした。どちらも色々お話させてもらったし、またご一緒できたらいいなって心から思っています。
ふぉちゃんさん(pepper tuneのVo)は可愛すぎてね。嫉妬することもできないほど愛されキャラだし、
歌声も天性のものそのものって感じで。すぐ人気者になりそうだからもうご一緒出来ないかもしれないな(笑)。
木曜軍人さんも、音がめちゃくちゃいいし、かっこいい。木曜軍人さんもあまりライブの本数が多くないみたいですけど、あっという間に大きい存在になりそうな気がしてならないです。
まだまだ課題が山積みですけど、そんな方々やお客さんに出会えているので、ツアーをやろうと思ってよかったです。


------さて、そんな九州全県公演も折り返しまで来たという事で、前回のインタビューの際、
まだ宮崎・鹿児島・佐賀については詳細が確定していないということでしたが、あれから動きはありましたか?

アオイ:状況は依然変わらないですね。鹿児島が一番難しそうです。一応、とあるライブハウスにダメもとで打診してるんですよ。実はそのライブハウスには以前もメールでお問い合わせしていたんです。ツアーが始まる前だから…今年の2月だったかな?その頃にメールを送っていまして。送信履歴を見ればはっきりわかるんですけど、多分2~3回くらいメールしてます。1週間とか2週間とか間隔はあけてたと思うんですけど、その時は全く返事を頂けなくて。
でも、その時電話はかけてなかったんですよ。なので、電話は苦手なんですけど、最近電話をしてみたんです。そしたらメールを送ってくれ、と。メールしても返事がなかったから電話したのにな…と思いつつも言われた通りメールを送りまして。もしかしてメールが届いてないのかな?という可能性も捨てきれず、また電話したんですよ。メール届いてますか?って。そしたら「届いてますよ。返事するので待っててください」と。
かと言ってすぐに返事が来るはずもなく…。メールを送って1週間後に改めてメールを送りました。急かすようで感じが悪いよな…とは思ったんですけど、どういう状況なのか知りたくて、とりあえず今の状況についてメールの返事を下さいという内容で。察しているかと思いますが、もちろん返事はないです。今でも(苦笑)。


------もしや、それは以前辛口でポストされていたものだったりしますか?

アオイ:そうですね。基本的にネガティブなポストは投稿しないよう心掛けてはいるんです。ましてや長崎公演が近づいている中では絶対にポストしたくないし、するべきではないと思ったんですけど、僕も聖人ではないですから。ブッキングイベントを組むことができないとか、そもそも僕と関わりたくないというのであれば正直に断っていただきたいんですよね。他のライブハウス等に問い合わせするにしても、ダブルブッキングみたいになったら良くないと思うので。
「返事がないんだから断られたと理解しろよ」ってスタンスかもしれませんけど、それって筋が通ってないなって思いますし、嫌いです。なので、このまま返事が来ないようであれば、そのライブハウスにはもう二度と問い合わせることはしません。万が一僕がある程度知名度を持つようになって、そのライブハウス側からオファーがあったとしても断ります。


------そうだったんですね。今でも殿様商売なライブハウスはあると思いますが、売れて見返してやればいいですよ。

アオイ:いやーそこは別にどうでもいいというか。音楽ってそういうことに使うものじゃないと思っているので。ハングリー精神は大事だと思いますけど、そのライブハウス然り、誰かを見返すためにやっているわけではないので。


------そうでしたね。「好きな音楽を好きなように」というのがオトウラさんのコンセプトでした。

アオイ:舐められてるなって思うので怒りはありますけどね(笑)。好きにやらせていただきますよ。そんな中、変な期待をさせちゃいけないと思って、言うか言わないでおくか悩みましたけど、実は沖縄公演が実現するかもしれません。


------え!?当初九州全県公演は沖縄県を除いたものと発表されていましたよね

アオイ:はい。沖縄は行けないと思っていたので。もともと飛行機が苦手で。沖縄までの交通手段として飛行機は絶対避けては通れないものじゃないですか?でも個人的な理由で沖縄に行く機会ができたんですよ。そう何回も足を運べる場所じゃないから、せっかくだしライブ出来るならしておきたいな…という欲が出てきちゃって。
それで今沖縄のライブハウスに問い合わせ中です。「この日!」っていうピンポイントなお願いなので、
他の地域以上に実現しない可能性のほうが高いんですけど、奇跡が起きたら沖縄でもやるよってことだけお伝えしておきます。


------沖縄公演はいつ頃になるんでしょう?

アオイ:来年(2025年)ですね。1月18日土曜日。この日しか難しいので、奇跡よ起きてくれ…(笑)。ちなみに、他にも奇跡が起きれば、鹿児島と宮崎でライブ出来るかもしれません。これについては僕のツアーと言っていいのか分かりませんが、念願叶った場合はツアーの一部と言い張らせていただきます。


------ものすごく気になるのですが、鹿児島と宮崎の件に関しては公表できないのでしょうか。

アオイ:すみません、これに関しては無理ですね。僕だけの問題じゃないので。ただ、これが叶えばすごいことだよなって思ってます。奇跡ですよ、奇跡。年内中にはハッキリすることなので、もうしばらくお待ちいただけたらと思います。


------わかりました。オトウラさんの地元の佐賀についてはどうです?まだ言えない段階ですか?

アオイ:これもまだなんですよねぇ…(苦笑)。ライブハウスの店長さんにはイベントの構想があるみたいなんですけど、色々と忙しそうで進展がないんですよ。夏前からの話なのでそろそろ…ね?
この時期(インタビューは10月中旬に行いました)に何も連絡がないとなると、今年中には無理でしょうから、「来年のこの時期にやりたいと思います」という内容でもいいから連絡ひとつあればいいんですけど。1ヶ月前に誘ってくる可能性もあるのかな。それなら年内にやれるかもしれないけど、今は待つしかないです。
 
 
ライブで即戦力になってくれそうな曲を増やしたいという気持ちだった

------非常にもどかしい状況が続きますが、続報お待ちしてます。
「あふれる/白昼夢」がリリースされたばかりですが、制作面はいかがでしょう。

アオイ:季節をテーマにしたコンセプトEPと、アルバムを制作中です。


------アルバムも気になりますが、まずはEPのお話からお聞きします。EPは残すところ「冬」のみになりますね。夏・秋・春と同様、時期を合わせて今年の冬リリースになりそうですか?

アオイ:間に合えば…(笑)


------間に合わない可能性もあるという事ですね(笑)。

アオイ作家さんからいつトラックが上がってくるかによりますね。あとは、それを受けて僕の歌録りがどれくらいで終わるか。録り自体は一日あればだいたい終わってるんですよ。そこからテイクを選定したり、納得いかなければまた録り直したりがありますけど、その後もミックス作業とか確認作業があるので、僕次第な部分でもありますね。
ただ、6曲収録するうち4曲は完パケしてて、あと2曲なので年内にリリースできると思っているし、
リリースしたいと思っています。何かトラブルが起きなければ、年をまたいでしまったとしても遅くても1月か2月くらいにはリリース出来るかと。…いや、2月は遅いな。1月で!(笑)


------(笑)。ではEPについては1月までのリリースを目標としていただくという事で。気になるアルバムについてですが、EP制作と並行して取り組まれているという認識でよろしいでしょうか。

アオイ:はい。並行してやっています。アルバムの制作に取り掛かり始めたのはいつからだったのかな…。
多分2024年あたまくらいかな…もう覚えていませんけど、1stからだいぶ時間があいているので、アルバムをなるべく早めに出したいと思って、EP制作の途中から並行して作り始めましたね。そのせいでEPの制作がギリギリになっている感も否めませんけど、それでもバランスとってやってるんですよ!(笑)


------承知しました(笑)。先述の通りシングルもリリースされていますが、お聞きした印象になりますが、「シングル曲が溜まってきたから、アルバムをリリースしよう」というより、アルバムをリリースする流れがあったうえで、シングルカットしていくような形でシングルをリリースされたというように映っています。

アオイ:お察しの通り後者のパターンですね。もともと全曲新曲のアルバムにするつもりだったんですよ。
11曲くらいの収録数でシングル曲ではないけど、シングル曲を集めたようなアルバムにしたいと思って。
シングルベストのようなオリジナルアルバム。そのコンセプトは今でも変わってないけど、前回春を題材にしたEP「アオハル」が3月に出て、次のEPが冬じゃないですか。リリース間隔があきすぎるなって思って、シングルを挟もうと。
配信で1曲ずつ出すという手段もありましたけど、ツアーをやっていたので、出来れば会場で形になっているものをリリースしたいと思って、どうにか長崎公演に間に合わせました。長崎公演自体は今年の2月には決まっていたので、そこから逆算して制作できればよかったんですけど、シングルを切ろうと思ったのも割とギリギリのタイミングだったので、カップリングの曲を用意したり、手間が増えてしまいましたね…。プラス、「あふれる/白昼夢」に関しては、いろんな変更があったんです。本来両A面として収録するのは「あふれる」ではなく別の曲だったんですよ。


------シングルには収録されていない曲ですか?

アオイ:うん、収録されていません。外しました。当初シングルを切るときは、EDM要素の強い曲でまとめようと思ってたんです。そういう方向性で行くというよりは、ライブで即戦力になってくれそうな曲を増やしたいという気持ちだったんですよね。
でも、シングルやアルバムに収録することを前提とせず「あふれる」の制作もあって。EPやアルバムの制作に影響しない範囲で、その時の気持ちを大事にして形にしたいなって思ったんです。かっこよく言えばアーティスト的な?「明確な理由はないけど、今録りたかったんだ」みたいな(笑)。
そうして「あふれる」が出来て、「え、この曲めっちゃ好き」ってなって、半ば強引に7月のINSAでのイベントのセトリに加えたらめちゃくちゃ良くて。感動してくれたお客さんもいたし、そのライブが一番褒められたんですよ。セトリの組み方もよかったのかもしれないし、見に来てくれていたお客さんの力も大いにあると思うんですけど、「あふれる」の持つ力もあったんじゃないかなって思えるくらい。
「あふれる」が完成した時はアルバムに入れようかな、シングルのカップリングに入れようかなって悩みましたけど、ライブで良い感触だったことで、その悩みもなくなりましたね。それで別の曲はアルバムに入れることにして、「あふれる」を一番手として収録することにしました。ここも本来は「白昼夢」が一番手のポジションだったんですけど、二番手になっちゃいましたね。
そもそもアルバムのリード曲として制作していたのが「白昼夢」だったので、シングルとして日の目を浴びるだけマシな扱いかと(笑)。


------いろいろと紆余曲折を経ているわけですが、アルバムの進捗状況はどれくらいなんです?

アオイ:えーっと、まだ半分いってるかいってないかって感じですね(苦笑)。他の制作を優先させているからってことも関係してるんですけど、11曲収録するという予定から19曲収録予定になっていまして…。


------ほとんど倍になっているじゃないですか(笑)。

アオイ:ええ、困ったことに(笑)。自分で考えてこうなったんで、困ってるってい方もおかしいか。やんわり今後の予定を話しちゃうことになるんですけど、今後もアルバムの前にシングルのリリース予定があるんですよ。リリース間隔があくから。で、それが会場限定になるか、単発の配信リリースになるか、形態はまだ未定なんですけど、とにかくシングル曲が増える。会場限定のCDになるならそれによってカップリング曲の制作も増えますが、EPと同時進行で制作していることを考えれば、これ以上の遅れにはならない…という計算です。

で、シングル曲ばっかりになっちゃうの嫌だなって思ってたら、収録曲が19曲まで増えたという(笑)。
他にも昨今のトレンドも加味したら、曲は多いほうがいいなって。パッと思いつく限りだとKing Gnuさんの「THE GREATEST UNKNOWN」とか、米津玄師さんの「LOST CORNER」とかもそうですよね。曲が多いことでアルバムとしての流れを考えるのは難しくなりますけど、アルバムというよりはカタログという捉え方をしたほうがいいのかなって。さっき話したように、もともと「シングル曲を集めたようなアルバムにしたい」と思っているので、流れとかあってないようなものですし。GLAYさんも「Back To The Pops」はくじ引きで収録順を決められたって話されてましたから、ある程度は考えますけど、そこまで難しく考えなくてもいいのかなって思っています。


------分かりました。非常に楽しみにしています。最後に何かメッセージがあればどうぞ。

アオイ:意外と悪くないと思いますので、聴かず嫌いだったらひとまず聴いてほしいし、ライブがあれば会いに来てほしい。ただそれだけです。

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