ライブアフターインタビュー

オトウラアオイOFFICIAL SITE

2026/02/13 20:00

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大作となった「A」を引っさげてのライブを開始したオトウラ アオイ。本来であればアルバムリリースツアーを実施する予定だったが何があったのか。彼の胸中をさぐる。


-----先日は福岡でのライブお疲れ様でした。クラロカ(CRACK ROCKAHOLIC)さんのゲストボーカルとして立ってはいたものの、ソロとしてはだいぶお久しぶりだったんじゃないですか?

オトウラ アオイ(以下、アオイ):どもども。そうですね。2024年の7月ぶりだったので、ソロとしては1年半以上経ってました。もうそんなになるのか。早いなあ。


-----その当時は九州ツアーが始まったばかりでした。

アオイ:福岡、熊本、大分が終わった後で、次の長崎まで間が空くから出させてもらったんですよ。動いていない感じを見せたくなくて。ライブの経験値も積まなきゃいけなかったし。ライブやり始めの最初の方って、間隔が空くと得たものが抜け落ちてくだろうなって恐れもあって。


-----今回はアルバムリリースに絡めたライブになったと思いますが、感触はいかがでしたか?

アオイ:聞いてください。初めて全部の歌詞を間違わずに歌えたんですよ(笑)。最低限のことだとは思うんですけどね。まぁライブだし完璧に歌わなくてもいいやって思ってる部分もあるんですけど。間違うって言うか飛ぶんですよ、歌詞。それがなかったからまずはそれが良かった。


-----歌詞が飛ばなかったのは今までと練習量が違ったとか?

アオイ:そういうことなんですかね?練習量は今までと変わらないと思うんだけど。練習の段階で歌詞を間違えることはあったし、なんなら珍しく緊張してたんですよね。最近はあまり緊張することってなかったんですけど。


-----それがまた何故今回は緊張しちゃってたんでしょう。

アオイぼくを目当てに見に来てくれるお客さんがいたからですね。出る直前もめちゃくちゃ考えてたんですよ。「あれ?なんか緊張してるな?なんでだろうな?」って。INSAさんなんてずっとお世話になってる箱だし、環境の違いと言えば、初めましての演者さんばかりだったからっていうのもあるとは思うんですよ。最近は見知った顔の方がいるからお話させてもらってリラックスできてたんだけど、今回は出番終わるまで全然しゃべってなくて。でも、それじゃないなって入場SEが鳴るちょっと前に気付きましたね。


-----でも、アオイさんを目当てに来るお客さんだって今までもいたわけじゃないですか。

アオイ:今回来てくれた子は単純な僕のファンじゃなくて、別のきっかけで知り合った子なんですよ。だからかもしれないなって。その子はV系も好きなので、V系の他のバンドももちろん知ってて。てことは別の本格的なバンドと比較されるじゃないですか。そういったプレッシャーもあったんだろうし、単純に良いカッコしたかったんだと思います。別にいやらしい意味ではなくね。「しくじれない」という表現が正しいかもしれない。以前もそういうシチュエーションは何回もあったんだけど、しくじらずに済みましたね。かっこよかったって言ってもらえてあー良かった。


-----ちょっと他人事のような物言いですが(笑)、歌詞が飛ばなかったこと以外ではいかがですか?

アオイ:これも直前まで悩みに悩んだんですけど、1曲目の「哀と情」の間奏でダンスを入れるかどうか迷ってたんですよね。何もしないでいると間が持たないなーと思って。即興で躍ってみてもいいかなって思ったけど、別にダンススキルがあるわけでもないし、即興じゃ中途半端な感じになりそうだったからある程度どう動くか考えてみたもののしっくりこなくて。もう変なことはせずに思い切ってどっしり構えようと決めて、本番では怪しいムードをかもし出してみました。そういうとこも含めて、静と動って言ったらいいんですかね?メリハリがあって良いステージングに繋がった気がします。最初からお世話になっているえいち(INSAブッキングマネージャー)さんにもめちゃくちゃ褒めていただいて。「最初の登場の時から場数をこなしてきたんだなって分かったよ。すごく成長したね。」って。今までも出演時はアドバイスをもらってて、褒めてくれる部分もあったんですけど、今回はほぼほぼ褒めていただきました。あとはもっと良くするにはこうしたらいい、ああしたらいいっていうお話はありましたけど。うん。良いステージを見せれたので、これがもっとたくさんの人に見てもらえなかったのは勿体ないなって思います。


-----アオイさんは毎回ライブの出来が良くなっていますよね。ご自身でもそう感じられているし、周りからの評価も高い。次回は3月の長崎公演ということで、是非長崎に見に来てほしいところではありますが、その前に。アルバムリリースに伴って福岡集中ツアーを行うことを発表されていたかと思います。実際のところは今回の福岡と長崎の2公演であり、「福岡集中ツアー」という名目もないような現状ですが、今後福岡でのライブが増えていく予定ですか?

アオイ:これはですね、本当に申し訳ないな、と。なんの言い訳もできない状況ですね。発表前から福岡集中ツアーを行う予定でした。予定で終わらせないようにするためにも実際動いていたんです。例によって営業活動をしていたわけですよ。ただ、「出させてあげるよ。」「出してあげられそうなイベントがあるよ。」ってライブハウスさんがなくて。僕の力が及ばずにこういう結果になってしまいました。楽しみにしてくれていた方には本当に申し訳なく思っています。


-----では、福岡でのライブは増えない…ということですよね。福岡集中ツアーの予定だったときは、九州ツアーのときみたいなタイトルも考えていたんじゃないですか

アオイ:考えてました!2つの案で迷うくらい考えてたんですけど、これね、タイトルもつけずらい感じになっちゃったんですよ。使おうと思ってたツアータイトルが某アーティストのライブタイトルと若干被ってるとこがあって。


-----ちなみにどなたなんですか?

アオイ:言えない言えない!(笑)。言っても問題ないけど、今言ったら今後も使えなくなっちゃうじゃないですか?あれ?そんなことないのかな…まぁいいや。タイミングを見て、使えそうなときに使いたいと思います。フライヤーのデザインまで済ませてたのになぁ。それだけが残念です。


-----気になるところですが承知いたしました。長崎のように福岡に限定せず別の地域でライブをする可能性はありますか?

アオイ:それはあります!長崎に関しては「出ませんか?」とご縁をいただいた形だったので、棚から牡丹餅って感じでしたが、せっかくなので他県でもライブがしたいですね。具体的には小倉と熊本、山口。あとは地元・佐賀でそろそろイベントもしたいです。他の九州地方でもライブがしたいんですけど、ひとまず、行きやすいところから攻めたいな、と。今山口って言いましたけど、山口も広いところなのでどこで出来るんだろ。山口だけじゃないけど、出させてもらえる箱次第で日程は決まります。ただ、希望としては色んなとこで歌いたい。「来てくれないんですか?」とか「そろそろやらないんですか?」って言ってもらえるのがほんとありがたいので。


-----是非とも各地で歌声を聴かせていただきたいものです。アルバムには19曲も収録されていますからね。全曲披露しないと勿体ないですよ。

アオイ:そう言ってもらえるのもありがたい話です。まあイベントのことを考えると全曲披露できるかは分かんないんですけどね。限られた枠の中で僕がなにを表現したいか、なにを伝えたいかとかで変わってくると思うし。だから基本的な曲順は固定で、一部差し替えくらいでもいいのかなって。そうやって精度を高めていくのもありじゃないかなって思って。それは現状に満足なんてしていないから、次の段階に進まなきゃなって思ってるからなんですよ。


-----次と言いますとどういったことでしょう。売上や動員数という数字的な面だったりしますか?

アオイ:もちろんそのへんも大事なんですけど、その前の話になってくるんですかね。INSAでのライブも褒められたり、昨年でも「ちゃんとしてる」って評価してもらったり、僕のライブは良い感じではあると思うんですよ。ただ、それでやっとスタートラインに立てたのかな?とも思ってて。褒められた時は喜んでたりしますけど、よくよく考えたら「ちゃんとしてる」のって当り前じゃないですか?例えになるといっつもご飯屋さんの話になってる気がするんだけど(苦笑)、ご飯屋さんのご飯が美味しいのって当り前なんですよね。食材・味付け・盛り付けとか。適当なもの買ってきて、適当に塩振って、汚い皿にぐちゃぐちゃっとした状態で提供しないはずで。そういうお店もたまにあるんだろうし、それが好きな人もいるんだろうけどそれはちょっと置いておいて。やっぱりちゃんとしたものを提供しないといけないと思うんです。時間つくってもらって、お金払ってもらってる以上は。だから、ちゃんとしてるのは大前提の状態にしたくて。その上で感動してもらったり、もっと上のレベルのことを求めていかなきゃいけないなって自分で思っています。だから精度を上げたい。その為にはどうしいたらいいかってことで先程話したようなセトリの固定化も一つの方法かなって思ってるんです。考えること、やらなきゃいけないこと…課題はは山積みです。ただ、先日のINSAでのライブに関しては、お客様に媚びずにオトウラ アオイらしさを出せて且つ、トップバッターの役割もきちんと果たせていたみたいなので、もう少しその余韻に浸ってたいかも(笑)。


-----素直で良いと思います(笑)。アオイさんのライブの売りは、キャッチーな曲や聴きやすいきれいな歌声に目が行きがちですが、MCの上手さもあると思うんです。「MCがんばったほうがいい」と言われたこともお聞きした気はしますが、わたしはそう感じたことがなくて。以前のインタビューでも「やっぱり上手だね」と言われた話もお聞きしましたけど、今回はいかがでした?

アオイ:そうですね…。こう言っちゃうのもなんだかなぁ…と思うんですけど、歌よりもしゃべりの方が評判良い時もありますからね(笑)。ありがたいですよ?MCも含めて1本のライブだと思ってるし、MCも曲と同じくらい大事だと思っているので。INSAでも褒められましたね。先ほどお話した見に来てくれた子もそうだし、共演者の方にも褒めてもらいました。話が上手ということだけじゃなく「話し方が優しいね」って。曲中はオラついて煽ったりもしますけど、基本的には温厚ですからね。別に優しくしようとは思ってないですけど。


-----急に真顔になられると怖いのですが(笑)。

アオイ:や、だってそうじゃないですか?別に怖く見せたいわけでもないし、なんなら「怖くないよ~」って初見の人たちの警戒を解きたい気持ちではあるけど、それこそ「媚びたい」ってわけではないから。MCで大事にしてるのは全部曲の為なんで。曲をしっかり届けたいからこその前フリだったりするんでね。曲だけで歌詞に込めた想いを届けられるのであれば僕はMCをしないと思います。この話も毎回してる気がするけど、歌だけで伝えられるほどの力は僕にはないから。あと、さっき言ったことと重なる部分もあるけど、MCって人柄も見えてくるじゃないですか。そういう人柄も込みで僕のことを好きになってくれたら嬉しいんですよね。


-----MCも好きになってもらうためのひとつのきっかけでもありますよね。さて、しばらくはアルバムの曲を披露する期間になると思いますが、以前のインタビューの際、既に先の作品のことを考えていると仰られていましたよね。そちらの制作にも入られているんですか?

アオイ:はい、もちろんです。次のフェーズに入る為の重要な楽曲の為、今まで以上に作家さんへのオーダーが厳しくなっています。相変わらず楽器は弾けないし知識はないので、イメージの擦り合わせが以前より重要になったという感じではありますけどね。結構こだわってます。それもあって依頼を断念された作家さんもいらっしゃいますし。でも、ここで妥協して「これでいっか」に出来ないので、しっかり形にして皆さんに発表したいですね。


-----可能な範囲で構いませんので、新作はいつ頃リリース予定かお聞きしたいです。

アオイ:希望としては早めに出したい。でもそれに制作ペースが追い付いていない、というのが現状なんですけど、今年中には出したいですね。アルバムを。


-----まさかの!シングルを何枚かリリースしてからのアルバムということですか?

アオイ:シングルのリリースは挟まずに、新しいアルバムを出したいと思っています。もちろん全曲新曲で。そのアルバムを出すまでは収録曲はライブで先行披露もしないつもりです。


-----今まではライブで先行披露されてましたもんね。

アオイ:出来立ての曲ってどうしても聴いてほしくなるんですよ。新鮮なうちにって感じですかね。ただ、次のフェーズって言ってるくらいなので、まぁまぁ劇的に変えたいところではあるんです。だったらちゃんと満を持して出したいなって。次、次言ってますけど、まだ「A」の消化が出来てないので、そちらを皆さんにもしっかり味わっていただく時間が必要ですけどね。


-----そうですよ。まだライブで一度も披露されていない曲もたくさんあるわけですから。そちらも期待していますね。

アオイ:ワンマンライブが出来るようになれば、全曲披露できる可能性は高まりますね。「わずらい」なんてフルバージョンでやったら7分あるし、キーが高いから歌いこなせない気もするけど(笑)。とりあえず会えるときは会いましょう。会いに来てください。今はね、こう言えます。「期待だけして待っていてください」と。

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