近況インタビュー

オトウラアオイOFFICIAL SITE

2025/07/07 18:15

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今回オトウラ アオイから嬉しい知らせが届いた。
2024年から始まった九州全県公演主題「毒にも薬にもならない音楽」。
ゆっくりとしたペースで福岡、熊本、大分、長崎、沖縄、佐賀、宮崎の順に九州各地を回ってきたツアーもいよいよ鹿児島のSpeed Kingでファイナルを迎えることになる。
更にツアー終了後は、地元佐賀で彼の人生で初となる主催イベントの開催も決定したという。
今後に大きく影響するであろう一つの局面を迎えるオトウラ アオイに話を聞いた。

※インタビューは鹿児島公演前に実施されました。


------当初より調整が困難と言われていた鹿児島公演がやっと決まりましたね。

オトウラ アオイ(以下、アオイ):長かった…。決まるまで紆余曲折ありましたよ。


------どういった内容か話せる範囲でお聞きしたいです。

アオイ:以前のインタビューでも話した部分もありますけど、まずはライブハウスに問い合わせて。メールを無視され、電話をかけても担当者から折り返すと言われそのまま放置され…。


------それでもう二度とそのライブハウスは使用しないと決めたんですよね。

アオイ:うん。知人、友人にも話したけどみんな「それは関係者の前に人間として駄目だね。」って言ってました。それでその次はライブバーとかも探したんですけど、軒並み返事がなくて。そもそも営業してるのか?ってところもあったんですけどね。


------なるほど…。どんな事情があるにしても返答するのは最低限のマナーだと思います。

アオイ:その次に考えたのがストリートイベント。ネットで調べている中「甲突川リバーサイドフェス」という催しを見つけて。マルシェも出店してて、人通りも多いみたいだし、いいなって思ってたんです。ただ、僕の出演希望時期が2月で、「2月は寒いからお客さんが集まらない可能性がある。」と言われていたんですよ。それで結局中止になって、そのまま終了しちゃったんです。ちなみに中止の時も終了の時も連絡は来なくて、インスタの告知で知りましたけどね…。


------なんなんですかそれ。ふつふつと怒りがわいてきたのですが。

アオイ:まだ続きますよ?(笑)イベントの出演もできなくなって、もう一度ライブバーを中心に探し直したんです。そこでライブハウスとバーが一緒になっているような場所を見つけたんですよ。ここいいなーと思って連絡をとったら、2回目の連絡で返事が来て。で、月末には閉店するけどワンマンであれば貸すよって言ってもらえたんです。


------そちらについても以前のインタビューでお話頂きましたね。

アオイ:そう。実はその後の話もあって、「閉店後は別の方がオーナーになって新しいお店を出すからその方を紹介します。イベンターの方もお繋ぎしますね」と言ってもらえていました。


------そこからご縁があって今回の公演に繋がったということですね。

アオイ:違います(食い気味)


------え?

アオイ別のオーナーさんもイベンターさんも紹介されることなく、アカウントが削除され連絡を取ることが出来なくなりました。そこからまた絶望の日々ですよ。もうほんとにいい加減にしてくれという気持ちでした。そんな中福岡を中心に活動されているアニブイさんが九州ツアーを行うと発表されまして。その発表を見てすぐに「僕も鹿児島のライブに共演させていただけませんか?」とコンタクトを取りました。それでアニブイさんのご了承を得て、Speed Kingさんでも出演枠をつくっていただき、念願の鹿児島公演にこぎつけたのです。


------いろいろと振り回されてきたようですが、無事出演が決まってよかったです。

アオイ:アニブイさんのおかげですよ。アニブイさんにはお会いしたことがないんですけど、長崎で共演した木曜軍人さんやライブハウスの方からお話は聞いていたんですよ。V系とボカロやアニメを融合させてふたりで歌うという新しいスタイルが良いなって思ってて。勝手にシンパシーを感じていたこともあって、アニブイさんには九州ツアーが発表される前からDMを送ったりしてたんです。そうやって仲良くしてほしいオーラを発し続けていたのが良かったのかもしれません。許されるならもっとくっついていって、一緒にライブが出来たらいいなって思ってたんですけど、僕の仕事のことや資金面でそれは難しく…。鹿児島で仲良くさせてもらえたらいいなと思うし、せっかく共演させていただけることになったので、ガツンといいライブを見せたいと思っています。それが一番のお返しじゃないですか。


------間違いないです。

アオイそもそも僕を出演させるのはアニブイさんにとってメリットのないことなんですよ。僕は動員を持ってるわけでもないから、僕を出演させるくらいなら、お客さんを呼べる地元のアーティストを出した方が良い。それでも僕を選んでくれたわけだから、数字じゃない部分で「オトウラくんに出てもらってよかったよ」って思ってもらいたい。もちろん「また共演したい」や「こいつやるじゃん」って思わせたい。それはアニブイさんだけに限らずどのアーティストさんにとっても思うことで。それと同じくらい見てくれたお客さんに「ここを選んでよかった」と思ってほしいんですよね。当たり前のことだけどお金も時間も有限で。そんな中でお金や時間も使ってくれるわけだから、感謝の気持ちを忘れることなく、価値があるものを提供しないといけない。いろんなことを考えているとついそれが疎かになってしまうんですけど、そこを一番大事にして歌いつづけたいですね。


------ではここで少しライトなお話もお聞きしたいと思います。鹿児島に行かれるのは初めてですか?

アオイ:あまり記憶にないんですけど、学校の修学旅行で一度行った気がします。行った…よな?


------そんなに記憶に残っていないんですか?(笑)

アオイ:小学生の頃だった気がするんですよね…。行った気はするけど何をしたか全然覚えてなくて。だから初めて行く気持ちですよ。大人になってからは間違いなく初めてだし!


------鹿児島で何かしたいことってあります?

アオイ:やっぱりそこでしか食べられないものが食べたいです。滞在時間はそんなに長くないと思うので、下調べをして無駄のないスケジュールを組みたいですね。移動で長距離運転になるので、しっかり体を休めて、良いライブが出来るように調整したいと思います。とりあえず、ライブの前日はお酒を飲まない…。


------もしやお酒で失敗されました?

アオイ:宮崎に行ったときにちょっと(苦笑)。酔いつぶれたとかではないんですけど、
ライブ当日は喉の調子が悪くて、満足のいく歌が歌えなかったんです。顔もむくんでた気がするし…。宮崎の時は「心の故郷に帰ってきたぞー!」って気持ちで浮かれてたんでしょうね。仕事で疲れ、運転で疲れ…って状態でお酒は飲んじゃダメだなと。しっかり睡眠もとって備えるのが僕には最善かと思いますので、旅行ハイにならないように気を付けます。


------承知しました(笑)。さてさて、鹿児島公演が終わったら制作に集中されるのかと思っていたら、地元佐賀で主催イベントをおこなうのですね。このビッグニュースには驚きました。

アオイ:えーっと…、当事者の僕も驚いております。


------こちらについても経緯をお伝えいただけますか。

アオイ:これも元をたどるとアニブイさん絡みなんです。アニブイさんの九州ツアーで佐賀公演も出演させていただこうと思ってたんですけど、佐賀は理由があってイベントを組めず、ストリートライブを実施するという決断をされたんですよ。僕としては一度佐賀でライブをしていますが、やっぱりライブハウスで歌いたい…という思いが捨てきれず、ライブハウスの店長さんに「他にイベントはありませんか?」って聞いたんです。そしたら、「むしろオトウラくんがイベントを組めばいいんじゃない?」と言っていただけて。


------じゃあ自分でやってやろうと。

アオイ:即決ではなかったですけどね。動員もそうだし、金銭面のこともあるし。
でも、店長さんが良い方で、「継続できるイベントをいっしょにやっていきたい」と言ってくださって。それでやってやるかという気持ちになっています。打ち合わせ等を重ねている状況で、とにかく楽しみでしかないです。まず第一に僕が好きな人を呼んで、僕が楽しめるイベントにします。語弊がある言い方になるかもしれないけど、お客さんが楽しめるかどうかは二の次で。僕が好きな人たちを紹介する感じ。「ね?素敵でしょ?僕が好きな人たちだからみんなも好きになってよ」って。それで好きになってくれたら嬉しいし、楽しんでくれたらハッピーハッピー♪(某曲のメロディーで)


------まずはご自身が楽しめないといけないというのは大事なことですし、好きな人を紹介したいという気持ちが素敵ですね。

アオイ:常々思う事でもあるんですけど、自分にとって一番好きな人を決める必要ないと思ってるんですよ。あのバンドも好き。このバンドも好き。それでいいじゃないですか。例えば、カレーが好きだったらカレーしか食べちゃダメなわけじゃないし、カレー以外も食べたくなる日ありますよね?同じカレーだとしてもビーフカレーもあればキーマカレーもある。本来好きってたくさん持ってていいんですよ。演者側としては「ファンを共有しましょ」って考え方なんですよね。それができるようなイベントにしたいし、イベントを継続していくことで、それがより可能になる気がしてて。一昔前はレーベル…つまり事務所で一致団結してるとこがあったと思うんです。僕が特に好きだったのはレジレコ(Resistar Records)の「治外法権」ってイベントなんですけど、レーベルとか関係なくあんなイベントが出来たらいいよねって思います。同盟って言葉が近いのかな。


------同盟という言葉の意味を調べると「個人・団体または国家が、互いに共同の目的を達するため同一の行動をとることを約束すること」とあります。ここでアオイさんが掲げる共同の目的とはなんでしょう。

アオイ:佐賀からヴィジュアル系を盛り上げたい。九州でもヴィジュアル系といったら佐賀が熱いよねって言われるくらいに。そうすることで九州全体でヴィジュアル系のムーブメントを起こせると思うし、その熱を九州の外にも広げたいんですよね。
僕が盛り上げることで佐賀にもっと色んなヴィジュアル系アーティストが足を運んでくれる可能性が増えるし、地域活性化にもつながる……かもしれない!(笑)そのためにも続いていくイベントにしたいですね。


------イベントは継続されていくようですが、こちらの頻度はどれくらいになりそうですか?

アオイ9月の初回イベントがどう終わるかで変わってくると思うんですけど、最低でも年に2回。3回やれたらいいし、季節ごとに1回…つまり4回やれたら最高だよねって話はしてます。ライブハウスの店長さんがすごく乗り気なんですよ。「佐賀には今ヴィジュアル系イベントがないから、やっていきたい!」って。昔は佐賀でもやってたらしいんですけどね、ヴィジュアル系イベント。その頃に出てたバンドさんに復活してもらっても面白そうだなー。


------夢は膨らむばかりですね。

アオイ:これはね、夢って感じしてないんですよ。夢っていうよりは叶えられる目標。
やるべきことはたくさんあるけど、一つ一つ形にしていきますよ。僕だけの力じゃ達成できない者もあると思うから、そこは存分に助けを借りて、借りたもの以上の幸せを返していきたいなって思います。あと、できれば9月のイベントで僕の今後についてちょっとした発表もしたいと考えてるんです。いわゆる「重大発表あり」ってやつなんですけど(笑)。そういったエンターテインメントにも期待してほしいけど、僕の誕生日近くでやるイベントだし、人生で初めての主催イベントだから、会場に入りきらないくらいのお客さんに駆けつけてほしいです。たくさんの「おめでとう」と僕の名前を呼ぶ声を聞かせてください。よろしくお願いします。

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